こんにちは!Yatzです。
名古屋商科大学MBA授業の備忘シリーズとして今回は Design Thinking Bootcamp(デザイン思考ブートキャンプ) の授業について記載します。
この授業は、近年注目を集めている「デザイン思考(Design Thinking)」を、理論だけでなくフィールドワークやケーススタディを通じて実践的に学ぶ構成となっており、イノベーション創出のためのマインドセットとプロセスを体感できる非常に刺激的な内容でした。
DAY1ではデザイン思考の基本理解と自社での応用可能性を探り、DAY2では「モビリティの未来」というテーマのもとエスノグラフィーを用いた調査・分析・提案まで行いました。実際に現場に足を運んでフィールドワークを行うようなアサインメントもあり、理論と実践を往復しながら学びを深めることができました。
授業情報
授業の目的
この授業の目的は、受講者がデザイン思考の基本概念を理解し、実際のビジネス課題や社会課題に対して創造的な解決策を導き出す力を養うことです。
調査、観察、分析、そしてアイデア創出からプロトタイピングまで、デザイン思考の全プロセスを短期間で体験するブートキャンプ形式で進行されます。
担当講師(当時)
この授業の講師は 澤谷由里子(さわたに ゆりこ) 先生でした。
略歴
東京工業大学大学院および東京大学大学院で博士号を取得。日本IBMにて情報技術やサービス研究に従事。科学技術振興機構フェロー、早稲田大学教授などを経て、現職。経済産業省の委員や編集委員も務める。

IBM出身で理系×ビジネス×公共政策を横断してる感じのキャリア。理論と実務の橋渡しが得意な先生ですね!
取扱いケース
- モビリティの未来
授業を受けた感想(ダイジェスト版)
学びの備忘メモ
- デザイン思考は「共感」「定義」「発想」「試作」「テスト」の5段階が基本だが、本質は「人間中心の発想」にある。
- 机上での発想ではなく、現場での観察(エスノグラフィー)による気づきがアイデアの源泉となる。
- 伝統産業や地域資源をどう未来志向で再定義できるか?という問い立てが特に印象的だった。
この授業で良かった点の感想
実在する企業の成功や苦悩を通じて、イノベーションのリアルを知れた点がとても有意義でした。Netflixの「自由と責任」の文化や、3Mのリードユーザー調査など、業界を超えた知見を得られたのは貴重な体験でした。特に文化の変革に必要なステップ(可視化→合意形成→実践)が頭に残っています。
参考図書
これ1冊で世界的デザイン会社IDEO流の革新術が今すぐ身につきあなたもイノベーターに!
豊富な実例で学ぶ人間中心アプローチの神髄を理解できる書籍です。
現場調査の名手が20年の経験と失敗談を惜しみなく公開した一冊で、暴走族研究で知られる社会学者が教える、問いの育て方から民族誌完成まで読み物としても面白い実践の書となっています。
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