こんにちは、Yatzです!
名古屋商科大学MBA授業の備忘シリーズとして今回は【Corporate Mission & Strategy】(企業ミッションと戦略‐わたしは企業理念と経営戦略と解釈しました)の授業について記載します。
この授業は、経営戦略と組織設計の相互関係を探求する内容で、企業ミッションの明確化とその実現を支える戦略構築を中心に据えています。事業再生から機能戦略、人事戦略に至るまで幅広いテーマを扱い、各回ごとに異なる企業の実在ケースを通じて、多面的な視点で企業経営を学びます。
実際に受講して感じたのは、単なる理論の詰込みではなく、意思決定者としての視座を求められるケースディスカッションが中心で、企業が置かれた環境や内部要因を踏まえた上でどのように戦略的選択を行うかを繰り返し考える濃密な学びの場だったということです。
DAYごとに企業の課題と打ち手を検討する構成で、特にレゴやLVMHのようなブランドビジネス、アステラス製薬やフィリップスのような機能戦略に関するケースは、現場でもすぐに役立つ示唆に富んでいました。
授業情報
授業の目的
この授業では、企業の使命(ミッション)に基づいた戦略構築と実行に必要なフレームワークや視点を、実在企業の事例を通じて学びます。主に下記のようなテーマを扱います。
- 経営者視点での意思決定の訓練
- ミッションと組織構造の整合性
- 多角化・事業再編の実例分析
- 人事戦略や組織文化との関係性理解
特に企業の戦略変革期に焦点をあてたケースを通じて、戦略と組織構造の相互依存性を深く掘り下げる内容となっています。
担当講師(当時)
この授業の講師は 三宅 光頼(みやけ みつより)先生でした。
略歴
大阪大学大学院経済学研究科博士課程を修了(経済学博士)。住友ビジネスコンサルティング、アーサーアンダーセン、日本総合研究所などで25年以上にわたりコンサルティング実務に従事。事業戦略から組織・人事改革まで幅広いテーマで指導経験を持つ。特許取得済の独自人材アセスメント手法も開発しており、実務と学術の橋渡しを行う実践派。

コンサル歴が長く、人事と戦略を橋渡しするプロという感じですね。
取扱いケース
- 松下電器産業 2000 中村改革
- ローム浜松株式会社 2017
- KOBELCO 2017
- 株式会社フィリップス・ジャパン 2021
- アステラス製薬 2016
- LVMH
- タイ・バンプーパワー 2017
- ジョンソンコントロールズ株式会社 2021
授業を受けた感想(ダイジェスト版)
学びの備忘メモ
- ミッションドリブン経営の重要性
- 組織構造は戦略に従うが、戦略もまた組織に制約される
- 多角化戦略の成否は、技術的シナジーと文化的適合性に左右される
- 人事・組織改革は戦略実行のボトルネックにもレバレッジにもなる
- ケース分析では「何をすべきか」より「なぜそう判断できるか」が問われる
この授業で良かった点の感想
状況設定・企業の思惑・環境要因を多面的に分析し、自分ならどう判断するかを真剣に問われる機会が多かった点が良かったです。
講義というより「経営会議への参加」感覚で、自身の思考の癖や視野の狭さにも気づかされました。
また、ちょこちょこマネジメントを考える際のフレームワーク的なこともコメントされるので、きちんと拾っていくと知識は増えていくと思います。
参考図書
2冊とも必須となります。
授業中にちょくちょく参考にすべきページ、箇所が伝えられますで、授業中は2冊を机の上に置きながら授業する形になります。
コメント