こんにちは、Yatzです!
名古屋商科大学MBA授業の備忘シリーズとして今回は「Changing the Game」の授業について記載します。
まず、「Changing the Game」って何?という話ですが、
- 競争のルールを書き換える
- 競争軸をシフトする
- イノベーションで市場構造を変える
- 競争優位を再定義する
といった要素が考えられますがその視点を踏まえて、この授業は、パイプライン型からプラットフォーム型へのビジネスモデルの変革に着目し、特に「ツーサイド・プラットフォーム戦略」について学ぶことを目的とした内容でした。
ビズリーチやAirbnb、トヨタ自動車など、実際の企業を題材にしたケーススタディを通じて、ネットワーク効果や収穫逓増、チキンエッグ問題といったプラットフォーム戦略に欠かせない概念を実践的に理解する機会となりました。
授業情報
授業の目的
本授業では、従来の直線的なバリューチェーン(パイプライン型)ではなく、利用者間の相互作用を価値創出の源泉とする「プラットフォーム型」ビジネスモデルの可能性を探ります。
特に、ツーサイド・プラットフォーム戦略の特徴とその適用条件を理解することが重視されており、最終的には自らプラットフォーム型の新規ビジネスモデルを構想・発表する力を養うことが目的です。
担当講師(当時)
この授業の講師は 加藤 和彦(かとう かずひこ)先生でした。
略歴
KDDIの前身企業での企画業務を皮切りに、オーストラリア現地法人でのマネジメント経験、米国IT企業での戦略立案などを経て、現在は大学でプラットフォーム戦略とベンチャー支援に従事。

KDDIやSun Microsystemsなど、通信・IT業界での国際経験が豊富な先生で肩書きにとやかく言う前に、ダンディーでした。
取扱いケース
- 株式会社ビズリーチ 2018
- リクルート:データ活用による価値創造(要約版)
- エムスリー
- Patientslikeme
- テスラモーターズ
- トヨタ自動車コネクテッドカンパニー2017
- トヨタ自動車コネクテッドカンパニー2018
- Airbnb(A)
授業を受けた感想(ダイジェスト版)
学びの備忘メモ
今回のテーマである「ツーサイド・プラットフォーム」について、以下のようなポイントが印象に残りました。
- メリット:
- ネットワーク効果により、片方のユーザーが増えるともう片方の価値も上がる
- 規模の経済が効きやすく、早期に収穫逓増が見込まれる
- コスト構造上、プラットフォームそのものの拡張が物理資産を伴わずに済むことが多い
- デメリット:
- 初期の「チキンエッグ問題」(ユーザーがいないと提供者が来ない、提供者がいないとユーザーが来ない)
- 一方のユーザーグループを無償または優遇する必要があるため、収益確保が困難になりやすい
- 競争が激しく、勝者総取り(winner takes all)の構造になることが多い
この授業で良かった点の感想
実在する企業のケースを通じて、プラットフォーム型ビジネスの戦略的構造を体感できた点が非常に有意義でした。AmazonやAirbnbなど、自分でも日常的に利用するサービスの裏側にどんな設計思想があるのかを知ることができ、仕事でも参考になる知見が多かったです。
また、最終課題として新規プラットフォームの企画を考える過程で、単なる理論ではなく、現実に展開可能な構想力が問われたのも印象に残っています。
参考図書
この授業に際しては、参考図書の購入は必須ではありませんでした。
一応、参考までに載せておきます。
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